技能実習制度とは、外国人が日本の会社で「実習」を受け、日本にある「技能」を覚えてもらう、という制度です。
この制度で実習している外国人の方のことを技能実習生と呼びます。
技能実習制度は1993年にはじまり、約30年間にわたり運用され、2023年6月末の統計で、36万人弱が技能実習生として日本国内に在留するなど、広く利用されています。
他方、技能実習制度の運用期間が長くなるにつれ、社会環境は変化し、悪質な人材ブローカーの暗躍、受け入れ先における技能実習生への問題ある処遇、技能実習生の失踪などが報道されています。
そのため、政府は、2024年5月現在、制度の変更を議論しています。
技能実習制度を利用しようとする方には、これまでの技能実習制度の内容や問題等を理解しておくことが有用です。
また、技能実習制度は育成就労制度に移行することが想定されるため、これらの変化について対応していくことは、企業が経営戦略を立てるうえで重要です。